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旅行の相手は社長が指名!忘年会の景品で行く 男二人の台湾旅行

ハズレのタクシー乗車事件~おじいちゃん編~

西倉です。
台湾滞在中の移動は基本タクシーでした。
初乗り70元(1元約3.5円)くらい。
距離加算されていきますが、30分くらい乗っても200元前後でした。
日本に比べれば格段に安く、移動費がそんなに負担になりません。
そして運転手さんもいい人が多かったように思います。
遠回りしている感もなかったですし。
そんな台湾のタクシー事情ですが、滞在中2回だけハズレに遭いました。
このコラムでは、おじいちゃん編を書きます。

taiwan_taxi01.JPGちゃんとしたタクシーなら風景を楽しみながら乗れます

ホテルに帰る時、例によってタクシーを捕まえると、
やけに汚く、ボロっちい車が止まりました。
その瞬間思い出したのが、ガイドブックに書いてあったこの一文。

「できれば綺麗なタクシーになりましょう。それだけしっかりした人がドライバーだということです」

"やっちまった!"と思いつつ、やはりそこは異国の地。
「やっぱり乗りません」の一言が言葉にできず、しぶしぶ乗り込むと、
結構年齢のいった、というかむしろおじいちゃんドライバー。
そして車の外観の汚さを裏切ることのない、車内の汚さ......。
まぁそんなもんだろうと諦め、ホテルの住所を見せてそこに行ってくれと頼みます。

いつもなら「あぁ~、OK!」みたいな感じで走りだすのですが、
この時はどうも様子が違います。
しばらく名刺を見た後、むにゃむにゃ独り言を発しています。
明らかに"わかってねぇなぁ~"という感じです。
しまいには後ろの車から、早く走れ!とクラクションを鳴らされる始末です。

ノロノロと走りだしたはいいものの、名刺の住所ばっかり見て、
ほとんど前を見ません。
程なく信号のある交差点にさしかかり、明らかに突っ込んじゃいけないタイミングで
信号の色は赤に。
一瞬前を見たのでてっきり停まるかと思いきや、なんとそのまま突っ込む始末。
クラクションを鳴らされまくっても、おじいちゃん(ドライバー)は気にしません。
相変わらず名刺を見つつ、むにゃむにゃ独り言を発し、ノロノロ走り続けます。

"おいおいおい!"と思い、隣の阿部くんを見ると同じ心境の顔をしています。
さすがに身の危険を感じ、「止まってくれ」と言いますが、無視。
一応もう一度言ったのですが、やっぱり無視。
というか、聞こえていないと思います。
とにかく目的地に届ける。という強い使命感=プロ意識からか、
周りのことが目に入っていなかったのかもしれません。

taiwan_taxi02.JPG台湾のシンボルタワー「台北101」。これもちゃんとしたタクシーからの一枚

やっと見覚えのある道に入り、ホテルも見えてきた時、
またしても明らかに突っ込んじゃいけないタイミングで信号が赤に!
まぁ突っ込むだろうなと思っていたら、、、案の定突っ込みます。

しかし、心の準備ができていたせいか、かなり冷静にその事実を受け止められました。
慣れってこういうことか......というのを身をもって体験させてくれた、
信号を無視するおじいちゃんドライバーに今では感謝の気持ちでいっぱいです。。。