1年目ライターの成長記録 挑戦した仕事を紹介!
こんにちは。2018年4月に新卒で入社した、ライティング課の丸山です。今年(2019年)の春を迎えて、私もついに社会人2年目となりました。
新卒向けの会社説明会で「ライティング未経験でも大丈夫ですか?」といった質問をよくいただくのですが、結論を言うと……「大丈夫です!」。そう言い切れる理由をご紹介します。
ライティング未経験でも大丈夫?
なぜ「ライティング未経験でも大丈夫」と答えられるかというと、ライティング課の先輩からのフォローが手厚いからです!
今まで弊社のライティング課に新卒で入社した社員は、6人中4人がライティング未経験者。私はもともと大学で文章の勉強をしていて、子ども向けの物語をメインに書いていたものの、お仕事として文章を書いたことは一切ありませんでした。よって、ちゃんとライターの仕事ができるか、とても不安でした。大学でほんの少し書く経験があったとしても、子ども向けの物語を書くのと、読者にとって役立つコンテンツを作るのでは、必要なスキルが全く異なります。
そんな私が入社後1年、どのような業務を担当して、どのような学びがあったのでしょうか。
業務内容
リスペクトでは、1年目の春は新卒研修を行っているため、ライティング課に正式配属となるのは夏です。
私の年は案件ごとに教育係が変わる体制をとっていたため、私の教育係は、なんと!!!
総勢8名でした。とっても嬉しいです。
では早速、新卒1年目の主な業務内容を説明します。
ライティング課に正式配属! うきうきな夏。
5月に新卒研修が終わり、6月からやっとライティング課に配属されました。一体、どのような仕事が待っているのでしょうか? うきうきです。
健康コラム|ライティング
最初のお仕事は、病院のHPに掲載する健康コラムの作成でした。中高年の方向けに、病気に関する知識や健康に役立つ情報を、900~1000字で執筆します。
初めの頃は、原稿作成→先輩チェック→修正→先輩チェック→修正というやり取りが何度も続いて、赤入れだらけでした。この案件では適切でない「ちょっと」「ですよね」という口語的な表現を使っていたり、リード文がやたら長かったり……。ですが、回を重ねていくうちに、どのような言葉が口語的表現なのか、リード文の適切な長さは何文字なのかを理解できるようになりました。
徐々に修正の数が減り、1年経った今では自分ひとりで原稿作成・校正・校閲まで進められるようになりつつあります。
仕事をしていく中で気を付けていることは、「同じ指摘をいただかないようにすること」。なので、私の原稿に対していただいたFB(フィードバック)は、すべて「先輩FBまとめシート」に蓄積しました。先輩の赤入れによって自分にはなかった視点に気づけるので、よりターゲットに正しく、やさしく伝わる文章の書き方を勉強することができます。
イベントレポート|取材・ライティング
待ちに待った取材のお仕事です!
大学時代、私は情報誌を制作するサークルに所属していたため、大学教授や古着屋さんなどに取材したことがありました。取材に基づくライティングでは、「その人しか持っていない情報を、自分なりに工夫して原稿にまとめることで、読者の方やインタビューに答えてくださった方が喜んでくださる」体験をすることができます。ですので、取材を行うのはとても好きでした。
社会人になって初めての取材は、東京で行われている展示会の参加者にインタビューするというもの。こちらも先輩にフォローしていただきました。
まずは、先輩の取材に同行。会話をしながら欲しい情報を引き出すインタビューを初めて間近で見学しました。会話で取材が進むので相手もリラックスした状態で答えてくださっており、私もチャレンジしようと思ったのですが、一問一答になってしまいました……。
答えてくださったあとのリアクションも「はい」や「なるほど、そうなんですね」といった相槌しか打つことができず、「ちゃんと聞いているのか?」と不安にさせてしまったと思います。
そこで後日、先輩と反省会を開きました。「会話の切り口をいくつか用意しておく」「取材前に展示物をじっくり見ておくことで、できるだけ多くの情報を収集しておく」「相手が話してくれた内容に納得しながら話を進める」などが大切だと分かりました。
アドバイスをいただいたことを踏まえて、次こそは会話を心掛けようと静かに燃えています。
ひたすら書く、書く秋
ほんの少しライティング課に慣れてきた秋。文章を書く量もだんだん、増えてきました。
ノウハウ記事|ライティング
秋になると、ノウハウ記事のライティングの仕事を行いました。なんと、文字数は3000~4000字! 今までの3、4倍です。そのため、情報収集する量も、ライティングする時間も、今まで以上に増えました。
私にとってこの案件が一番苦手でした。できないことが多すぎるのです。
- 説明の過不足がある
- 記事的に最適ではない言葉を使う
- 相手が本当にほしいと思っている情報が書けていない など
いっぱいありました。
何度書き直しても、赤入れが減りません。
上司との部門面談を通して、「インプットが十分ではない」ことが課題であると判明。それから「十分な情報収集をすること」を意識するようにしました。
リスペクトブログ|編集
ただ今読んでくださっている「リスペクトブログ」、実は、弊社のライターがきちんと編集しています。私が初めて編集したのは、同期のリスペクトブログです。編集作業をする際は、誤字脱字等のチェックはもちろんですが、ブログに掲載する写真が法的権利に違反しないかなどもきっちり確認しなければなりません! 同期のブログでは「キツネ村」にいた動物の写真も掲載することになったので、キツネ村の担当の方に画像の使用許可をメールで取りました。
画像の使用許可に関するメールを送るのは初めて。なので、リスペクトブログの編集長に、メールにどのような情報を盛り込むとよいのかについてアドバイスをもらいながら進めました。
その他、より読みやすい原稿、より分かりやすい原稿、より楽しんでもらえる原稿にする方法を考えることも意識しました。ただ、修正量が増えてしまうと書いてくださった方の文章の味や雰囲気が消えてしまうこともあるので、執筆者の良さを引き出す編集もできるように、精進しています。
涙がほろりと落ちる冬
初めてメインで取材を行うことになった冬。とっても楽しみにしていたお仕事だったのですが……。
導入事例|取材・ライティング・撮影
「取材がしたい」と上司にお願いしていたら、なんと!! 取材の機会をいただくことができました。今回は、ある東京の会社にサービスの導入事例についてインタビューする仕事です。
取材は先輩にサポートをしていただきながら、私がメインで行うことになっていました。ところがです。
インタビューに答えてくださっている方がとても緊張しているのに、私は緊張をほぐすどころか、必要最低限のコミュニケーションができなかったのです。最初から最後まで硬い雰囲気のままだったり、想定外の答えをいただいたときの対応が不十分だったりと、相手にとって気持ちのよい取材ができませんでした。
取材をした夜、自分のできなさに悔しくて泣きました。
次の日、上司に上手くできなかった旨を報告しました。報告しながら、再度自分のできに悲しくなりました。
次は取材に答えてくださる方のパーソナリティを事前に把握し、「温度感はどうすべきか?」「どんなアイスブレイクが良いのか?」などコミュニケーションの戦略を立てた上で、取材を行いたいと思っています。
採用サイト|ライティング
新卒採用サイトの社員紹介ページを作成しました。文字数は、2000字程度。クライアントからいただいたQ&Aシートをもとに、制作物の監督をしているアートディレクターさんからいただいた構成案に沿ってライティングしました。社員紹介記事は、その人の考えや性格などを思い浮かべながら書くので、とても楽しいです。学生さんが読む記事なので、できるだけ難しい言葉は使わず、誰が読んでも分かりやすい文章を書くことを意識しました。
こちらの案件で最も反省したことは、「社員の見せ方」「強調したい部分」などについて、アートディレクターさんとの認識のすり合わせが不足していたことです。
アートディレクターさんへの確認をしなかったことで、修正回数が増えてしまいました。記事を書く前に、どのようなターゲットにどんなことを感じ取ってもらうために、どのように社員を見せるとよいのかなどを確認し合う重要性に気づきました。
心がざわざわする、春
もう新卒ではなくなった春。ライティング課には19卒が2人も入ってきてくれるということで、気持ちがざわざわします。
レストラン紹介記事|編集
外部のライターさんが取材・作成してくださったレストランの紹介記事の編集を行いました。文字数は、5000字程度。ライターさんの原稿をより良くするにはどう編集するとよいのかを自分なりに考えた上で、先輩と修正の方向性を話し合い、編集作業を行いました。
「構成は分かりやすいか?」「レストランの魅力をより引き出せる情報は他にはないか?」「料理の味や見た目の解説は読者にとって分かりやすいものか?」。1時間くらい先輩と話し合ったのですが、あっという間に時間が過ぎました。
先輩との編集会議で学んだことが以下の2点です。
- 文章をチェックするときは、誰視点で書くものなのかを忘れない
- 具体的に表現できる箇所はなるべく具体的に書く
今は私がレストラン紹介記事のメイン担当をしており、レストラン選びからレストランへの取材交渉、ライターさんの選出、ライターさんへの仕事の指示出しなどを行っています。
原稿ができるまでの一連の流れにかかわっているだけあって、取材を依頼したレストランの方から「丁寧に書いてくださってありがとうございます!」と嬉しい言葉をいただいたときは、やりがいを感じます。
オウンドメディア|企画立案
お医者さん向けのWEBマガジンに掲載する企画を考える仕事もしています。こちらの仕事は、ターゲットにとってニーズの高いテーマを考えることが重要です。テーマだけでなく、寄稿なら誰に執筆を依頼するのか、なぜ今発信するのかなど、考なければならない視点はいっぱいあります。
企画書は、先輩にチェックしていただきます。WEB媒体の方針や読者の気持ちなどを考慮しながら、採用の可否を判断してくださります。どの企画書についても大変丁寧なFBをしてくださるので、「ターゲットが意識できているか」「なぜその病院をピックアップするのか」「媒体の目的からずれていないか」「競合記事と差別化できているか」「読んだことで役に立つ記事か」など、企画立案をする際のポイントを学ぶことができました。
最初は「不採用」の企画書しか書けなかったのですが、ターゲットや媒体の特徴、テーマを取り上げる理由などを意識した結果、4本目にしてやっと「採用」していただける企画書を作成することができました。
企画立案の仕事は「どのテーマを扱うか」から探す必要があるので簡単ではありません。しかし、自分の手で素敵なテーマを見つけたときは、「より多くの方に知っていただきたい!」という思いが溢れるので、構成案を練っているときはとてもわくわくしています。
ライティング未経験でも大丈夫!
弊社のライティング課は、ITや医療、美容、不動産などさまざまな業界のコンテンツ制作に携わります。今まで触れてこなかった業界のコンテンツをつくることもあるので苦労はします。ですが、さまざまな業界の知識を身につけることができるので、いつも新たな発見があります。
「ライティング未経験でも大丈夫」と言えるのは、弊社の先輩社員の大変温かいフォローがあるからです。何度も繰り返しますが、仕事をする上で心掛けていることは、先輩からいただいた貴重のアドバイスをどのように生かすか、ということです。
小学生のころ、「文章」という存在が私を強くしてくれました。今度は私が文章の力で、ほんの少しでも誰かを救うことができたら。一人でも多くの人の窮屈な気持ちをほぐすことができたらと思っています。
今後も、文章が持つ力を信じて、先輩からいただいたFBを胸に、引き続き頑張りたいと思っています。
弊社のライティング課に興味を持っていただいた方は、ぜひ「書かないことも? ライター&エディターのお仕事」の記事も合わせてご覧ください。