社会人に必須! ほうれんそうって美味しいの?
18卒の新入社員、総合職の村上千恵です。
社会人になると同時に、暖かい東海地方から東北の仙台へやって来ました。
初めての一人暮らしと社会人の生活リズムに慣れてきた今日この頃、
「当たり前のことを当たり前にできる社会人になりたい。」
と思うようになってきました。
そんな新入社員の切実な気持ちをご紹介します。
ほうれんそうとの出会い
ほうれんそうを知っていますか? いやいやあの緑の葉っぱではなく、報連相のことです。
今日は「報連相」についての新人研修があります。
私だってまがりなりにも社会人ですからもちろん知っていますよ。「報告」「連絡」「相談」の3つを合わせて「報連相」ですよね。こんなもの社会人なら常識です。社会人として身につけておくべき必須項目ですから、研修はしっかり受けますよ。
この研修では架空の人物「相田くん」の報告を事例に、報連相の問題点を考えます。どこが問題なのか一緒に考えてみましょう。
それでは、研修スタート。
ケーススタディ「相田くんの報告」
相田くんは金曜午前に行われる会議で、キャンペーンの企画案を発表することになっています。
ところが良いアイデアがなかなか浮かばず、企画案が形になったのは会議の前日、木曜の昼12時頃のことでした。企画案は明日の会議までに、課長と部長の決裁を仰がなければなりません。
そこでまず、相田くんは伊藤課長のもとへ行きました。
相田伊藤課長! いや~、今回は苦労しました。いろいろ調べても参考になる資料が見当たらなくて……。アドバイスをもらおうと、やっとの思いでアポを取った広告代理店の先輩も忙しいってドタキャンするし……伊藤ん? 何の話?相田あっ、スイマセン。例のキャンペーンの企画書、何とか完成しました。急いで目を通して頂き、部長の決裁をもらって頂けませんか?伊藤あの件ね、ご苦労さま。じゃあ、預かっておくよ。私は今から外出なので、明日までには目を通して、部長に上げておくよ相田えっ……。困ります。その企画は明日の午前中の会議で発表しなければならないんですよ。何とか今、ご覧になって頂けませんか? 今日中には部長の決裁が欲しいんです伊藤おいおい、いきなり来てそんな無茶言うなよ。私のスケジュールは、スケジューラーで共有されているんだから、相田くんだって知っているだろう。どんなに早くても、私がこの企画書に目を通せるのは18時過ぎになってしまうよまずい状況に追い込まれた相田くん。彼の報告はどこに問題があったのでしょうか?
おいおい相田君。これじゃ駄目に決まってるじゃん!!!(笑)
- 進捗報告をしていない
- トラブル報告をしていない
- 報告の前提を説明していない
- 報告相手の事情に配慮していない
こんな報告は「報告」とは言えません! 研修に参加している新入社員みんなで、相田くんにたくさんダメ出しをします。いくらケーススタディにしても何とも酷い事例です。
こんな社会人にはなりたくないものです。
驚愕の事実
しかし、ここで驚愕の事実に気付きます。
「あれ……?私も相田君と大差ないんじゃない……??」
~ある日、私が先輩へ送った依頼メール~
私お疲れ様です。明後日のプレゼンの際にお願いがあり、ご連絡いたします。
プレゼンの冒頭で私が『皆さんの好きなものはなんですか?』と質問するのですが、その際に◯◯先輩を指名して、ぜひ答えて頂きたいです。お願いしてもよろしいでしょうか?
また、この質問の回答についてもあらかじめ教えて頂きたいです。好きな食べ物でも、場所でも、趣味でも構いません。ぜひよろしくお願い致します!!~次の日~
私『好きなものはなんですか?』の回答を本日中に頂けると嬉しいです!お忙しい中、申し訳ありません。よろしくおねがいします!先輩好きなもの、乃木坂46でお願いします!
余談なんだけど、誰かに依頼するときに「依頼する背景(理由)」「期日」「やってほしいこと」て感じで分けると受けた方もわかりやすいかと!(ホウレンソウとかの講義で教えてもらうかもだけど!)
こんなことがありました。
この件は報告ではなく依頼ですが、その拙さは相田くんと大差ありません。
期日も設けずに依頼したうえ、翌日に「今日中に回答を!」なんて催促をしている私は相田くんにダメ出しする権利などありません。
今回は先輩の素早い対応に助けられましたが、もし時間のかかるような依頼だったら、私は相田くんと同じ状況になっていたでしょう。
これに気付いてからは、相田くんへのダメ出しが私にそのまま返ってきます。心にグサグサ刺さります。
「おいおい相田君。こんなんじゃ駄目に決まってるじゃん!!!(笑) 」
なんて言っていた私はもうボロボロです。私も相田くんばりに迷惑をかけていたかと思うと戦慄します(これまで報告していた先輩方、大変申し訳ありませんでした…….)。
立派な社会人になるべく、「2度とひどい報連相をしない」と心に決めました。
たかが報連相。されど報連相。
しかし、私はこの常識を本当の意味で身に付けてはいませんでした。「報連相」なんて常識! と知っている気になっていただけなのです。
知っている と 身に付いている は違います。まずは相手にきちんと「伝わる」報連相を心がけなければいけません。
- 最低でも3割・6割・9割の進捗時には報告をする
- トラブルが起きたらまず報連相
- 最初に前提を説明する
- 相手の事情に配慮する
これらが報連相の研修で学んだポイントです。他にもたくさん意識することはありますが、社会人としての常識として意識せずともできるようになりたいものです。
身に付けたいならまず行動! 1回1回の報連相を大切にし、当たり前にできるようにしていきます。
おわりに
社会人になりたて(なりかけ?)の私は、報連相以外にも日々社会人として必要なスキルを学んでいます。
わかった気になっていただけの事柄も多く、研修を受けるたびに「私は当たり前のこともできないのか……」と打ちのめされています。社会人としての自信をなくしてしまいそうになることもあります。
しかし!
本当に本当にありがたいことに、私の周りには頼れる先輩社員がたくさんいるので、何かあればすぐに相談できます。優しい先輩たちに、気持ち的にも物理的にも恵まれているのです。
相談のタイミングがわからない私は、相談をするための相談方法まで教えて頂きました(なんて面倒くさい後輩でしょう)。
まだまだ未熟な私ですが、これからも毎日、七転び八起きの気持ちで、先輩に頼りつつ全力で成長していきます!
そしていつか「社会人です!」と胸を張って言うため、当たり前のことを当たり前にできるように、また明日も頑張ります!